Yahoo!買収を断念したMicrosoft
2008年5月3日、米Microsoftは米Yahoo!に対する買収提案を撤回すると発表した。昨年度の2月に端を発したMicrosoftとYahoo!の攻防は、Googleが声明を発するなど様々な憶測を呼んだが、結局の所、最後の交渉を行 い、1株33ドルに引き上げる提案をするも37ドルを要求するYahoo!の要求との隔たりは埋まる事はなく、最終的に交渉は決裂に至った。
2008年2月1日に端を発したMicrosoftによるYahoo!の買収提案だが、メディア各社を賑わせた割には意外にあっけない幕切れになったように感じるのは私だけであろうか。米国事情は日本のそれとは異なるとは思っているが、MicrosoftによるYahoo!の買収提案は、エンジニア人の間では酷く不評であり、(これは、多くのエンジニアがMicrosoftで働いていたり、その関連サービスなどで職を得ているのとは裏腹にアンチ・Microsoftという姿勢を取っている者が多いことも要因の一つだが)仮に、買収提案が成功したところで、Yahoo!の開発陣の流出は避けられないのではないかという意見が多かった。
確かに、株主価値の向上という観点からすればこの買収提案は決して悪い話ではない。まだまだ十分な知名度を誇るとはいえ、明らかに主力事業にかげりが見えつつも、それに代わる新たな事業を生み出せていないYahoo! にしてみればある意味、渡りに船、いや助け船とも言える話であったかもしれない。しかし、Microsoftは現在、OS、Officeソフトでほぼ独占と言っても良いほど多大な市場シェアを誇るマンモス企業である。このような高圧的な姿勢で提案に臨めば、優れた提案であろうとも多くの人々から反発を買うことは想定されなかったのか。
ビジネスの世界は情でやっていけるほど甘い世界ではない。しかし、一方で情を全く無視して合理的に進められるほど人間がビジネスライクではないことも気にするべきだろう。
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