改めて問い直すSEO対策の在り方
既に2007年を迎えている中で参考にする書籍が2006年度版と言うのは恐縮ですが、インターネット白書によると日本のインターネット浸透率は80.4%に達し、名実ともにインターネットは一般社会に認知されたと言ってよいでしょう。しかし、SEO対策・インターネットマーケティングを行う上でこの数字を見たとき、SEOのテクニカル面だけに目を当ててよいものでしょうか?この点についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
インターネット白書2006年度版では世帯普及率は浸透率の80.4%としてあるのは先に述べた通りです。しかし、この浸透度は普及度ではなく、あ くまで知っている人が多い。という数値なので実際に考えなければならないのは普及度になります。そして、その普及度は浸透度とは大きく離れ、50%程度に 留まっています。ましてや女性の利用度は40%程度と浸透度と比較して明らかに数値が低くなっていることが分かります。
これはインターネット閲覧端末が未だPCに依存するところが大きい事もあるが、そもそもの必要性を感じている人が少ないという事の表れでもあると同書は総括していました。
従ってSEO対策に注力し、インターネットマーケティングを広げていこうとする立場にある人が取るべき施策はいかに既存の世界(検索エンジン・キー ワード)の中で上位にランクインされるか?という事のみならず、「どうすれば閲覧者総数を増やすことができるか?」という視点も持ち合わせる必要があるで しょう。
検索エンジンのランキングはそれほど重要なことか?
検索エンジンの上位にランクインされるのは重要なことです。SEO対策をうたう企業では検索エンジン利用者の7割は2ページ目以降を見ない。という調査報告を纏めているなど、検索エンジンの上位にランクインすることの重要性を訴えており、これは概ね正しいでしょう。
しかし、一方でこの7割という数字には一つの隠れた事実があります。それはこの7割と言う数字はインターネット利用者人口の7割を表しているわけで もなく、ましてや日本国民全体の7割と言う数字を表しているわけでもなく、「ある特定のキーワードについて(例えば)Googleを使って検索した人」の 7割と言うことを表しています。
なぜ、こんな当たり前の事を書くかというと、SEO対策に躍起になるあまり、手段を目的化してしまうことを避けるためで、既にそういった議論がし尽 くされており、とにかく「既存の戦場(キーワード)で上位にランクインされる事を主目的とする」と明言している企業であればこのようなそもそも論は不要で す。
しかし、なんとなくインターネット時代の到来を感じ、インターネットマーケティング・SEO対策に乗り出そうとしている人ならば以下を読んで頂いてからでも遅くは無いのではないでしょうか?
検索エンジンのランキングは視聴率に過ぎない
従来(今だ主流を維持しているかもしれませんが)広告の中心的な役割を担っていたTVや新聞等はその効果を視聴率によって推し量ってきましたが、これを同じように検索エンジンの上位にランクされることと同義に考えるためには一般家庭への普及率を考える必要があります。
既にカラーテレビの普及度は99.4%(2006年3月現在)とほぼ全家庭に存在していると言っても過言ではなく、一人一台という家庭も多く、その 普及度は抜群です。近年はビデオレコーダ(DVD、HDD含む)やリモコンの発達でCMをスキップする人も増えていますが番組内での告知などはスキップす るわけにはいかないので依然、「閲覧者」という意味では非常に大きな数字であると言えるでしょう。
比較してインターネットは浸透率こそ80%を上回っているものの普及度ではカラーテレビとは大きく離れた50%程度。しかも一家に一台と言う人も多く、女性の利用率は未だ低調であるというのは先に述べた通りです。
従って、検索エンジンで上位にランクインされると言うことは注目度が高いと言えますがそもそもの標本空間が少ない為、期待通りの効果が十分に得られるかどうかは少々疑わしく、その効果を判別するにはもっと別の視点を交えて検証する必要があるでしょう。
当たり前の事と一笑される方もいらっしゃるかもしれませんが、SEO対策・インターネットマーケティングを行う上でそもそもの目的は自社、ないしサ イトの訪問者数を増やすことであり、更に言えば訪問者が何らかのアクションを起こすことが目的であって、ランキングの上位に位置させるのは単なる手段に過 ぎないと言う事を再認識してみてはいかがでしょうか?
— ↑ここまでが記事とする↑ –
インターネット白書2006
Popularity: 1% [?]