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アダルト検索機能が「ON」になっている百度の戦略とは?

コラム

 中国最大手検索サイト「百度(バイドゥ)」が2008年1月23日に日本語検索サービスを展開しはじめてもうすぐ1ヶ月が立とうとしている。筆者の周りには数多くのエンジニアがいるが依然として検索エンジンとして使用している物は「Google」が主流であり、「ホーム」に設定しているページもiGoogleやYahoo!が目立ち、百度に鞍替えしたという声はあまり聞かない。密かに静かに、しかし着々と活動を進めていくのかと思いきや、2月の初頭には驚くべきニュースがサイト上を駆けめぐった。

 その内容とは「百度日本語版はアダルトコンテンツがまったく規制されていない」というもので、多くのバラエティ系ニュースサイトには一斉に「ネット世界にも中国毒」のように過激な表現で多くの人々の関心を集めた。これに対し百度は「フィルタリング技術が未成熟のため、検索範囲を広めるためにもデフォルト(アダルト規制を)オフとしている」という時代の流れや世間の感情を考えれば逆行しているとも捉えかねない声明を発表し、これまた中国常識というものは相変わらず我々とは異なるものなのだなぁと感じさせてくれた。

さて、今回の「アダルト検索機能」。果たして本当にフィルタリング技術が未成熟である故の措置なのであろうか?百度日本語版は中国最大手であるという看板をひっさげてやってきたというだけで特に目新しい機能があるというわけではない。また、中国ではYahoo!はおろか、Googleをも凌駕し、7割という驚異的なシェアを確保している物の、これはとどのつまり、中国語という特殊な事情に加え、中国政府の後押しと規制に依存する物が大きく、一概にサービスそのものが評価されてのこととは言い難い。

前述の通り、筆者の周りに百度に検索エンジンを変えた、という者が殆ど居ないように百度の日本上陸というのは実はニュースの割に大したインパクトではなく、それ故に注目を集めようとしての施策ではないのかという疑念が多くの者に抱かせるのである。だが、既に家庭用フィルタリングソフトが販売され、会社でもURLフィルタリングを採用している企業が増え続けている中で「アダルト」というキーワードで攻め込む戦術は果たして効果的なものであろうか。まだ結果は出ていないが今後の百度の動向には目が離せそうにない。

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