ヤフー・マイクロソフトが争う検索市場の覇権
ちょっと古い情報になってしまったが、米Yahoo!は、2008年7月12日に米Microsoftと米著名投資家のカール・アイカーン氏が共同で提示した検索部門売却案を拒否したと発表した。Microsoftはご存知の通りMSNというポータルを持っており、MSNサーチというサービスも展開しているが、検索市場は言うまでもなくGoogleが圧倒的なシェアを誇り、首位を独走している。そんな矢先に流れたMicrosoftによるYahoo!買収案は多くの人たちを驚かせたが、この買収提案はのっけから今に至るまで混乱を極めているようだ。
そもそもMicrosoftによるYahoo!の買収提案には、短期的に見るならばMicrosoft、Yahoo!両者のメリットは少なくないと考えられている。Windows/Officeというキラーソフトを持ちつつもWebサービスに移行しつつある世の中で徐々にその影響力を失いつつあるMicrosoft。検索サービス、ポータルサービスの草分け的存在であり、依然として高い利用率を誇るもGoogleやSNSサービスに猛追され(追い抜かれ?)、陥落しつつあるYahoo!。両者共にWebサービスの重要性を知りつつも有効な打開策を打てていないだけに、この話は起死回生の一打になる。・・・つもりであったのだろう。
しかし、結果はご覧の通りである。かつてWebブラウザの覇権を握るために強引なまでな手法でNetscapeを追い出したMicrosoftはその代償として様々な鎖で繋がれ、特にヨーロッパでは独占的な立場が好ましくないと言うことでより厳しい規制がかけられている。一般のPCユーザはこのような不満は特に言わないがMacOSが息を吹き返してきているとはいえ、まだまだシェアは低く、LinuxはクライアントOSとしては扱いづらく、未だ有効な選択肢が無いというのが主な理由であり、決して好んで選んでいるという訳ではない。
そんなMicrosoftがWebサービス市場でも同様に覇権を握ることに対して嫌悪感とも言える否定的見解を持つことは想像に難くないところであろう。アイカーン氏は、依然として取締役としてYahoo!に収まるなど、未だ抜いた刀を引っ込める気はないようだが、数々のGeekが住まうインターネットという世界でどこまでその経済論理が通せるのか。まだまだ両者の攻防は目が離せなそうだ。
Popularity: 69% [?]